建物の形状や作業性にもよりますが、概ね100㎡程度となります。
屋上からWSロボの操作で2名、地上からデータの記録で2名の4名が基本となります。
屋上からの吊り下げ方式で、大がかりな足場等の設置が不要のため、コストが抑えられます。また、仮設足場上の作業にならないため、作業者の安全が確保されます。
バルコニーの手すり壁など、従来、専有部の立ち入りが必要としましたが、外周部からの作業となるため、専有部の立ち入りが不要となります。
タイル張りの建物を推奨とします。(ただし、曲線形状の建築物には不適用となります)。
タイルの種類で打音が明確に確認できないタイル(凹凸のあるタイルや表面がやわらかいタイル)の点検は実施できない場合もあります。
地上に人通りがある場合には、カラーコーンなどで作業区画を設けることや、必要に応じて作業範囲に人員(誘導員)の配置が必要になります。
屋上作業は、設備機械の架台などを利用して親綱ロープを設置し、作業員が安全帯を掛けられるようにします。なお、架台などがない場合は、パラペットスタンションなどを設置して、そこに親綱を張り安全帯を掛けられるようにします。 WSロボは、吊り下げロープを地上に落下しない長さに調整してから親綱に結びます。
30m程度/10階建て程度となります。ただし、音声録音のワイヤレス電波(Bluetooth)が受信できることが条件となります。
タイル浮き箇所の打撃音は、高く響く音が生じます。その他、ロボのファンの音が生じます。響く音が耳に触る方もいますので、居住者等がいる場合には、作業事前に案内を提示する配慮も必要となります。
電子機器を使用するため、雨天は作業が不可能となります。また、風速が10m以上の場合も作業が不可能となります。ただし、風速10m未満の場合でもWSロボが煽られる状況では作業が不可能となります(ロボ1点吊りのため)。
記録用ビデオカメラ、打撃音収集の音声マイク、レシーバー、100V電源、屋上の作業者に指示を出す際の通信機器は必須となります。
また、屋上に設備機械の架台等がなく、作業員の落下防止対策ができない場合には、別途、親綱ロープを設置する鋼材等の設置が必要となります。
WSロボに設置したマイクで打撃音を集音し、打撃音はBluetooth通信でビデオカメラと接続しているレシーバーへ送信されます。送信された打撃音は、調査員がイヤホンで健全な音と異音を聞き分けて、異音箇所を図面等(立面図(手書き)やタブレット等)に記録します。
一般的な設計価格は、1,000円/㎡と設定しておりますが、建物の形状や作業性あるいは立地条件によって、費用が異なりますので、適宜協会へお問い合わせください。
異音を判別して図面に自動的に記録することはできません。調査員が音を聞き分けて、異音箇所を図面に記入します。
